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NICU における黄色ブドウ球菌(MSSA および MRSA)対策

2025 Vol.32 No.1 目次

感染と消毒  2025 Vol.32 No.1 p.44-46 

ケア日記
NICU における黄色ブドウ球菌(MSSA および MRSA)対策
美島 路恵

NICU(Neonatal Intensive Care Unit;新生児集中治療室)入室児は免疫能の未熟性,常在菌叢の未形成,皮膚・粘膜の未発達状態にあり,Compromised host である.さらに,NICU 病棟はオープンスペースで管理されている施設が多く,患者因子,環境因子の両側面から感染リスクが非常に高い部署である.そのことから,NICU 病棟における MRSA アウトブレイクの報告が多数されており,そのコントロールに苦慮している施設が多い.
2020 年に CDC(Centers for Disease Control and Prevention:アメリカ疾病予防管理センター)から「NICU における感染予防と感染管理のための勧告:黄色ブドウ球菌」が発出されており,NICU における MRSA を含む黄色ブドウ球菌感染対策について報告する.


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