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One Health と感染:伴侶動物の感染症から考える

2026 Vol.33 No.1 目次

感染と消毒  2026 Vol.33 No.1 p.8-14 

総説
One Health と感染:伴侶動物の感染症から考える
前田 健

伴侶動物はヒトの一番近くに生活している動物である.伴侶動物の感染症を知り,その対策をとることはヒトの感染症対策に重要である.すなわち,動物の健康を守ることによりヒトの健康を守る One Health アプローチが求められる.国内で One Health アプローチの最も成功した例が,狂犬病対策である.新興マダニ媒介ウイルス感染症を引き起こす重症熱性血小板減少症候群 (SFTS) ウイルスはヒトだけでなくネコにも致死的であり,更に,ネコからヒトへのマダニを介さない感染も報告されている.伴侶動物での SFTS を知ることにより,ヒトへのリスクを知り,伴侶動物での SFTS を防ぐことにより,ヒトへの感染リスクを軽減できる.これらの感染症を紹介することで,One Health アプローチの重要性を示す.