シャーレへ入れたアルコールの揮発は、フタの有無で異なります。シャーレへ80.0vol%エタノールを20g入れた場合での6時間経過後のエタノール濃度は、フタ有りで78.6vol%、フタ無しで59.0vol%でした。
1%クロルヘキシジンエタノールについてのご質問ですが、揮発による効力低下が問題となるのは本剤中の消毒用エタノール (76.9~81.4vol%エタノール) です。このため、消毒用エタノールについてお答えします。また、ご質問からは、シャーレのフタの有無が分かりませんので、フタ有りと無しとの両方についてお答えします。90mmディスポシャーレに80.0vol%エタノールの20gを入れて、経時的にその重量とエタノール濃度とを測定しました (気温;22±2℃、湿度;36.8~38.7) 。
フタ有りシャーレでは、6時間経過で重量が19.5g (残存率97.5%) で、エタノール濃度が78.6vol%でした。すなわち、フタ有りシャーレでは6時間経過であっても、揮発による消毒効果の低下は無視できます。
一方、フタ無しシャーレでは、重量が1時間で18.6g (残存率93%) 、2時間で16.8g (残存率84%) 、6時間経過で10.9g (残存率54.5%) となりました。また、エタノール濃度が1時間で75.9vol%、2時間で73.6vol%、6時間経過で59.0vol%でした。すなわち、フタ無しシャーレでは1時間経過ごろから揮発による消毒効果の低下が始まるといえます。
なお、フタ無しシャーレでアルコールを使用すると、電気メスなどに起因する引火の危険性が高まります。したがって、フタ無しシャーレでのアルコールの使用は、消毒効果および引火の危険性から望ましくありません。